「怜-Toki-」第7局 [竜華] 感想〜大切な人だからこそ~
月刊ビッグガンガン 2017 Vol.01掲載
「怜-Toki-」第7局 [竜華] の感想です。
見開き巻中カラー。
第1局から第6局まで収録した第1巻の感想はこちら。
<第7局感想>
おままごとの「お友達」はもうやめて本当の友達になりたいーそう決心し
お友達を続けるんはもう無理やーと切り出した怜。
なぜかわかったと素直に了承する竜華。
竜華は賢いですから他の人の言葉であれば真意をくみ取ることができるはずです。
しかしこと怜のことになると冷静さを失いますので言葉を額面通りに受け取りパニック
になってもおかしくなさそうですが・・・・・・
しつこくつきまとってごめんと謝る竜華に、誤解させたと思った怜は本心をきちんと言
葉に出して伝えます。
怜の本心を聞いても喜ぶどころか悲しそうな表情になる竜華。
なぜなのか・・・・・・
そして竜華はおままごとの「お友達」などと妙なお願いで無理に突き合わせて悪かった
全部なかったことにしようと言い残し慌てて帰ってしまいます。
翌日、てっきり本当の友達関係になれると思っていた怜はわけがわからず葉子ちゃんに
相談します。
昨日の敵は今日の友ですね(^-^)
でも葉子ちゃんは何のために勝負をしたのかと怒ります。
怜ばかり構うようになった竜華を取り戻そうと負けたほうが竜華と友達をやめるという
賭けまでして勝負をしたわけですからね。
というのも葉子ちゃんは勝負が引き分けになったにも関わらず身を引きます。
もちろん勝負の点数だけ見れば負けたこと、さらに耐え抜いた上で清一を上がられたこ
となどから怜を認めたということもあるでしょう。
しかし竜華は何か問題を抱えており、怜にしかなんとかできないと考えているのかもし
れません。
竜華を託すとのセリフがそれを表しているんじゃないでしょうか。
だからこそ何をやっているのかとつい怒りをぶつけてしまったんでしょうね。
とはいうもののなぜ竜華があんな態度を取るのかわからない怜は葉子ちゃんに責められ
て思わず聞いてしまいます。
あなたは竜華の本当の友達なのかと・・・・・・
葉子ちゃんも竜華にとってはおままごとのお友達にすぎないのではないか?
それとも本当の友達になれたのか?
もしそうだとしたらどうすれば本当の友達になれるのか?
・・・・・・
さすがに不味いことを聞いたと思ったのか忘れてという怜に葉子ちゃんは答えます。
「できているかはわかりませんが」と付け加える葉子ちゃんの顔は微笑んでいるように
も見えますね。
ひょっとしたら葉子ちゃんも竜華は心を開いていないと感じているのかもしれません。
でも竜華がどう思っていようが自分にとっては大切な友達なんだ、そして本当の友達と
は相手がどう考えているかより大事なのは自分がそうなれるよう努力することなのだ、
そう言いたいのでしょうか。
その葉子ちゃんを複雑そうに見るしんちゃんは何を思うのか。
しかしますます友達とは何かわからなくなった怜。
まあずっとボッチだった怜に竜華はわかりにくいかもしれませんね。
考えている暇があったら動きなさいと葉子ちゃんは風邪で学校を休んだ竜華のお見舞い
に行くよう促します。
しかし風邪ではなく避けられているのではと考え悩む怜を見た葉子ちゃんは・・・・・・
勝負で完全に落ちた模様w
ほんと怜は天然百合ジゴロだw
保健委員の仕事が急遽入って行けなくなった葉子ちゃんを残し途中までしんちゃんと一
緒に帰る怜。
「園城寺でダメなら清水谷は他の誰ともダメやろうな」
ふとそうこぼすしんちゃん。
怜が葉子ちゃんは竜華の本当の友達なのかと聞いたときに何か思うところがあったよう
です。
怜は真意がわからず、竜華はほんとは友達がいないのかと聞き返します。
自分の前にみんな竜華と友達ごっこをした結果、誰も本当の友達になれなかったと考え
たんでしょうか?
それに対してしんちゃんは答えます。
さらに誰のことも大切に思っていないように感じられて竜華のことは苦手だとも明かし
ます。
竜華の外面の良さにみんなだまされているようですがしんちゃんだけは竜華の本当の顔
を見抜いていたようです。
また葉子ちゃんは東京からの転校生で竜華のことはよく知らず、転校したばかりのとき
助けられたからなついてるとのこと。
ただ先ほども書きましたが葉子ちゃんも知っているとは思いますね。
自分が何とかしたいと思っていたのに何もできず、ポッとでの怜にだけは心を開いてい
る竜華を見てつい絡んでしまったんじゃないでしょうか?
でも勝負を通し怜にまかせようと思えるようになったんでしょう。
しかし誰に対しても空虚な竜華が唯一、怜にだけは一生懸命な様を見たようでしんちゃ
んは言います。
お前は竜華にとって特別なんだからがんばれ!
しんちゃんの後押しで何かを決心した怜。
一方、学校に行けず休んでしまった竜華は布団に潜りこんだままおばあちゃんの呼びか
けにも答えず一人考えを巡らせます。
怜はとっくに大切に存在になっていたことにようやく気付いた竜華。
「お友達を続けるんはもう無理や」
そう怜に告げられた時、怜を失ったとショックを受けた感情が大切な人をなくした時の
感情と同じものだと気づき、怜もその失った人と同じく大切な存在になっていたことに
気づいたのでしょう。
だからこそ本当の友達になりたいと怜の本心を聞いて複雑な表情になったんでしょう
ね。
うれしい反面、大切な存在になってしまった怜だからこそこれ以上は一緒にいられな
い。
もう二度と失う痛みは味わいたくないと・・・・・・
でも心のどこかで怜と一緒にいたいと考えて涙ぐむ竜華。
怜と別れた時にも心の中で泣いていたんでしょうね。
つらいなぁ竜華(´;д;`)
そんな時、怜が突然やってきて驚く竜華。
自分からは積極的に他人に関わろうとしてこなかった臆病な頃とうってかわって自信に
満ちた顔の怜。
雑貨屋らしきお店で何かを買い、書きこんでいた怜ですが何を企むのか?
そしてついに次局で竜華の過去が明らかに?
低学年の頃はマシだったけど4年生の時は死んだ目をしていたとしんちゃんが言ってい
たので去年何か大きな出来事があったようですけどね。
またなぜここまで怜にこだわるのかも判明する?
楽しみですね~o( ´ω` )oわくわく
竜華の心を救えるのは怜、お前だけだ!
頑張れ怜!!
感動とカタルシスをよろしくお願いします!!!
<おまけ>
ところでしんちゃんは竜華が苦手なのに葉子ちゃんに協力するのはなぜなんでしょうか
ね?
寂しそうに語るしんちゃんの背中に怜も何かを感じたようですが・・・・・・
助けられたとは一体なにがあったんでしょう?
いじめ?
しんちゃんは葉子ちゃんを助けることができなかった罪滅ぼしで協力しているのでしょ
うか?
しんちゃんも何か闇を抱えてそうですね。
それと東京からの転校生と聞いて東京弁だと気づいた怜ですが私も第1巻の感想では完
全に見落としてました。
実際は大阪人でもそれほど方言はきつくないのと、丁寧語でしゃべるキャラというのも
割といるのでなんの疑問もわきませんでしたorz
あと余談ですが・・・・・・
このコマ、リボンを書き忘れてますね。
前のページにはあったのに(笑
それではまた~