「ご主人様と獣耳のメル」第1巻感想~至高のオネロリ劇場、開幕~
「ご主人様と獣耳のメル」第1巻の感想です。
伊藤ハチ 著
親子のような、恋人のような。 そのどちらでもない、特別な関係。
人間に似ていることと、
可愛らしい容姿で生活のパートナーとして広まりつつある獣人。
いつか自分のもとを訪れる“ご主人様"を待っていた獣人の少女メルは、
引き取られたお屋敷で、美しく孤独な女主人と共に、
ささやかだけど、確かな幸せを育んでいくのでした。
庇護する者と、庇護される者との間に生まれる深い愛情。
一線を越えるぎりぎりの主従関係が紡ぐ、優しきイノセントワールド、
はじまりはじまり♪
<感想>
ネタバレを含みますのでご注意ください。
「オネロリ」と呼ばれるジャンルの漫画です。
「オネショタ」が「お姉さんx年下の男の子」なのに対して「オネロリ」は「お姉さん
xロリっ娘」の組み合わせのことです。
とはいえこちらは性的な描写が一切ない健全な漫画ですのでどなたでも安心してお読み
いただけます。
というか読め!w
人生に疲れている人ほど癒し効果が絶大ですので読みましょうw
で、あらすじですが、この世界には獣人と呼ばれる獣耳で尻尾を持つ種族がいます。
生まれた時から国に管理され、厳重な審査のうえ認可を受けた人間だけが主人となって
引きとり手となることができます。
ペット的な位置づけですけど、そこは獣耳と尻尾がついている以外は人と変わりません
からこういうシステムになっているんでしょう。
いわゆる、人権、人権~w
ちなみにハチ先生の作品は、同人誌の頃から獣耳キャラが登場するのがデフォみたいで
すのであまり深く考えても仕方ありません。
むしろ今作はまだケモミミ設定がストーリーに絡んでいるだけマシではありますw
さて、その獣人ちゃんですが10歳まで施設で暮らし、その後引きとり手であるご主人様
が現れるのを待ちます。
今のところ女の子の獣人しか確認されていませんが百合ワールドに男など存在しないの
ですw
あ、ちなみに百合設定もハチ先生のデフォです。
しかし百合は全人類に必須の要素ですのでなんの問題もありません。
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / ブーン
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
今作の主人公メルも施設で暮らしつつご主人様を待ちます。
メルかわいいよ、メル(*´Д`*)ハァハァ
しかしメルは毛色も地味、中身も愚図で役立たずな落ちこぼれだと思っていて、ずっと
ひとりぼっちなのかもしれないと不安な日々を過ごしているようです。
でもとってもやさしい子なんですよ?
そんなメルをフランはいつもいじめます。
でもなぜか尻尾を振ってますねぇ((笑
そしていつもメルを助けてくれるのは優等生のマリー。
捨てられた子ネコを見つけたメルに一緒に世話をしようと言ってくれたのもマリーでし
た。
マリーは天使やでぇ~(*´Д`*)ハァハァ
でも後先を考えずに子ネコの世話をすることは無責任で間違っていると罪悪感を感じて
いるメル。
じゃあどうして助けようと思ったのとマリーは聞きますが・・・・・・
人一倍さみしさを知るメルだからこそひとりぼっちを放っておけないのです。
しかしこっそり世話をしていた子ネコが見つかってしまい、マリーはメルをかばって子
ネコも一緒に引き取るという条件でご主人様のところへ旅だって行きます。
このご主人、優秀できれいな白毛とオッドアイを持つマリーを狙っていたような気が?
一応厳しい認可制らしいので変態ではないと思うのですが・・・・・・
再開の約束をして行ってしまうマリー。
フラグっぽくてめちゃ心配だ・・・・・・
たった一人の友達がいなくなり落ち込むメル。
そんな時、フランもご主人様が決まります。
自分にはいいところが全然ないから(ご主人様が決まらないんだ)、と自虐気味に語るメ
ルをうじうじするなと叱るフラン。
フランもメルが心配でちょっかいをかけていただけのやさしい子だったのです(笑
実はとってもツンデレなフランw
メルのこと、妹みたいで心配だったんだよね~(*´∇`*)
季節も移りかわり、一人、また一人と旅だって行きますが・・・・・・
そんなメルにもついにご主人様が現れます。
しかしこのご主人様、つらい過去から極度の人間嫌い。
友人を作る気も、結婚をする気もありません。
そんなご主人様を見かねたメイドのコレットおばあちゃんが、心から信じる人をみつけ
られるよう獣人を引き取ることを提案したのでした。
そうしてお屋敷にやってきたメルですが、何もしなくていいというご主人様の言葉に存
在意義が見いだせず不安になります。
まあ何の役にも立っていないと居心地悪いしネ・・・・・・
ニートはこの感情と常に闘っているんですよ!
スゴイメンタルダヨ・・・・・・
それじゃあいっしょにメイドのお仕事をしましょうとおばあちゃん。
このコレットおばあちゃんがまた優しいんですよ( ´ー`)
メルのことを孫のようにかわいがってくれます。
メイドの仕事を始めたメルでしたが、ある日金色の蝶を見つけ、ご主人様にも見せたく
て一緒に探します。
結局みつからなかったんですけど、初めてご主人様の笑顔を見て喜びます。
その後、蝶は見間違いだったのかなとしょげるメルでしたが二人は信じると言ってくれ
ます。
「金色の蝶は冬を連れて遠くへ行ってしまったんですね」とコレットおばあちゃん。
「来年の春にまたきっと庭にやってくるよ」ご主人様。
なんて素敵ングな世界((◎´3`)ノ
最初はぶっきらぼうなご主人様もメルと接するうちにどんどん変わってゆきます。
こうしてお屋敷のメイドとなったメルはご主人様の凍り付いた心を少しずつ溶かしてゆ
くのです。
という感じのお話ですが、ご主人様も孤児だったことから施設に残されたメルに過去の
自分を見て選んだのかもしれませんね。
まあメルは超絶かわいいのでそんなこと関係なくメロメロになりそうですけどねw
なおご主人様、感情をほとんど表に出しませんが日記ではかわいいですw
ではそんなメルにメロメロなご主人様をご覧いただきつつあなたもメルの魅力にメロメ
ロになりましょうw
ワイもぼっちなんで是非ウチにも来てくらはい(ι´Д`)ノ
さて、メルは施設の頃からずっと大きな首輪をしています。
ほかの子はつけていません。
これは何かの比喩でしょうか?
首輪を取る時がもしも来るなら、それはいったいどういう時になるんでしょうね?
とにかく本作はとてもとても優しい世界で癒されまくります。
苦労の末、幸せになる話もいいけど時にはこういう優しい世界も悪くはないですよね。
メルはふかふかのお布団みたいな子で、眺めているだけでギュッとしたくなりますし、
マリーもフランもかわいいのでぜひ再登場して3人がそろうところが見たいです!
それからハチ先生の漫画の特徴として描きこまれた背景が非常に美しいです。
1コマ、1コマ慈しむ様に読みたい漫画です。
もちろんろキャラクターも大変愛らしいですけどね(笑
また「月が綺麗ですね」も同じく大変癒される漫画ですのでこちらも是非!
早く読まないと感想書いちゃうぞ~w
それではまた~